もっと、ずっと。
ホームルーム_____
「おい、茜。放課後、教室に一人でいてくれないか?」
「えっ?なんで?」
「いや、それは・・・」
純也は言葉をつまらせた。
もしかしてキスしたのばれたとか!?
ちょ~さいやく・・・。
3時間目____
「体育は好きなのに、体育館でマット運動だなんてやる気うせちゃうよ~」
そう言ってため息をつく明日香。
璃紗ちゃんは体育なのになぜか読書をしている。
私たちの学校は男と女で体育は別だ。
「男子はバスケなのに・・・。あたし、男子の方行きたい~」
「男子は力があるから、当たったら危ない」
と、読書をしていた璃紗ちゃんが言う。
確かに、そうだな。
やっぱり璃紗ちゃんはちゃんと私と明日香のこと想っている。
「男子のボールなんてたかがしれてるよ~、ねぇ茜」
「明日香は甘くみすぎ」
ふと何かが飛んでくることに気づいた。