もっと、ずっと。



ホームルーム_____


「おい、茜。放課後、教室に一人でいてくれないか?」

「えっ?なんで?」

「いや、それは・・・」


純也は言葉をつまらせた。
もしかしてキスしたのばれたとか!?
ちょ~さいやく・・・。


3時間目____


「体育は好きなのに、体育館でマット運動だなんてやる気うせちゃうよ~」


そう言ってため息をつく明日香。
璃紗ちゃんは体育なのになぜか読書をしている。
私たちの学校は男と女で体育は別だ。



「男子はバスケなのに・・・。あたし、男子の方行きたい~」

「男子は力があるから、当たったら危ない」


と、読書をしていた璃紗ちゃんが言う。
確かに、そうだな。
やっぱり璃紗ちゃんはちゃんと私と明日香のこと想っている。


「男子のボールなんてたかがしれてるよ~、ねぇ茜」

「明日香は甘くみすぎ」



ふと何かが飛んでくることに気づいた。




< 24 / 304 >

この作品をシェア

pagetop