もっと、ずっと。





「ずっと変わらない景色を、ずっと毎日見てる。テレビも、話す相手も・・・。全部、いなくて、ただ・・・。重い病気だけをもって」




梓・・・。
おまえは一体・・・?
何をそんなに腹立ててるんだ?




「知らないから。後で自分のやったことに後悔しても。一般人は一般人らしくおとなしくしてればいいのよ・・・」




そう言って梓は先に階段を下りた。
茜は頭に?がついていた。
俺もあんなに梓が怒る意味は分からない。
でも・・・。
梓の言ってることは間違ってない。




もしかしたら良かれと思ってやったことが
悪いことだったりする。
現に俺もそうだ。
別れて復帰れると思ったけど、
またこうして
彼女を求めた。




「明日・・・。また来ちゃだめ・・・?今度はさ、明日香も璃紗ちゃんも連れてくるからさ・・・?」


「おう。いつでも来い」



にこっ



「うん!」




茜は太陽みたいな笑顔で言った。
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