もっと、ずっと。
永遠の人
ガラガラッ
「純也くん、おはよう」
「・・・」
「ちょっとー、無視?」
「・・・」
ガラガラッ
「純也ー!おはよう!!」
「茜ちゃん・・・」
「何ですか?峰岸さん??」
峰岸さんは私の顔を見て、純也の顔を見た。
純也は頭がからっぽになったようにボーッとしていた。
峰岸さんの顔は寂しそうだった。
「純也、見て」
私は窓を指さした。
「ほら、子供たちが雪で遊んでる。楽しそうだね」
「純也くん?」
「・・・俺も・・・」
「えっ?」
「俺も・・・あんな時が・・・あったんだな・・・」
そう言って純也は静かに涙を流したのだった・・・。
12月の半ばに入り、純也の体調は一気に悪くなった。
ボーッとしている純也はうっすら私に笑った。
だから私も笑った。