もっと、ずっと。
「いつも、茜が面倒見てるの??」
「うん・・・」
私と舞は屋上のベンチに腰かけた。
「ねぇ・・・」
「ん?」
舞はそういうと視線をそらした。
そして、言いにくそうに言った。
「・・・つらくないの?・・・面倒見るの・・・」
「つらくないよ。お母さんも仕事で忙しいし、面倒みるの・・・あたししかいないもん。それに・・・」
「それに・・・」
「それに・・・今は純也のそばにいたいから。もし・・・。あたしのこと忘れても。純也は純也だから。・・・最期のときが来るまで、そばで支えてあげたい」
舞は少し涙目になりながら、私の話をうなずきながら聞いていた。
・・・怖いよ。
私だって、怖いよ・・・。
純也が寝てたら・・・もうずっと眠りつずけたらどうしようって・・・。
思ったりもする。
「茜、あたしは茜の味方だからね」
「舞・・・。ありがとう」
「だから、茜も・・・。がんばってね、純也くんのためにも・・・」
「うん」
私たちは手をギュっと握りしめた。