もっと、ずっと。





「もうすぐ、クリスマスだね・・・」

「そうだな・・・」

「今日も道歩いてたら、店にツリー飾ってあったんだ。イルミネーションもしてたっ!!・・・イルミネーション・・・。二人で見たかったな・・・」



私がしょぼくれた声で言う。
純也は私の手をもって言った。




「ごめん・・・」

「いいって。あたしこそごめん・・・。変なこと言って。でも、クリスマスは純也と一緒に過ごすから!!24も25も」

「それは・・・ダメ」

「なんで・・・?」

「お兄さんと弟がいるだろ?・・・25日だけ会いに来てくれれば・・・いい」



純也はにこっと笑った。



「ありがとう」




純也のぬくもりが・・・そこにはあった。




「じゃあ、あたし帰るね」

「おう・・・。気を付けて帰れよ・・・」

「うん。バイバイ」



ばたんっ



「・・・その日まで・・・俺は生きてる・・・のかな・・・?」
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