もっと、ずっと。

「おまえ、暴れるなよ。ただでさえ重いのに・・・」

「そういう問題じゃないでしょ！？おっおろしてよ！！」

「無理」


そのままお姫様だっこで保健室についた。
先生はまたいなかった。
いつもどこにいるの～、先生！！



「もう、ついたから・・・。おろして！！」

「ったく分かったよ」


ひょいと純也は私をおろした。
まだ足の痛みが残っている。
男子の力って半端ないな・・・。


「ここすわれ、俺が手当するから」

「うっうん・・・」


まださっきのドキドキが取れない。
しっぷを足首に貼り、その上から包帯を巻く純也。
純也ってこういうところでやさしいな～・・・。



「よし、できた」

「ありがとう、純也」

「しばらくここにいよう。あともうちょっとで授業終わるし・・・」

「ねぇ・・・純也。私に話したいことって何？」


私はホームルームでいったことを思い出した。
純也はまた何かいいたくなさそうな顔をしている。



「実は・・・ずっと言えなかったことがあって・・・その」



キスしたことだ、やっぱり・・・。