もっと、ずっと。
翌日_____
今日は久しぶりに学校がある。
「純也、おはよう。あたし、今日からまた学校なんだ」
サッー
「空、曇ってる・・・。晴れるといいね」
「うん・・・」
純也は少しだけど、私と会話できる。
でも、昨日の記憶は・・・たぶん残ってない。
「じゃあ、また学校終わったら来るから。それまで、待っててね」
「うん・・・」
私は荷物を持った。
ぐいっ
純也が私の腕を引っ張った。
荷物はすとんと床に落ちた。
純也は微笑みながらこう言った。
「・・・いつも・・・ありがとう」
「いいよ。お礼なんて。あたしは、純也がいてくれるだけで幸せだから」
「茜・・・」
「ん?」
純也は私の両手を握った。