もっと、ずっと。




「えっ?」

「いいから・・・」



私は言われたままに目をつぶった。
その瞬間、



チュッ



純也は私にキスをした。
私はびっくりして、思わず目を開けた。
純也はくすっと笑って、



「びっくりしすぎ。・・・ファーストキスじゃあるまいし・・・」

「だっだって、いっいきなり純也が!!」



私の頬はピンク色に染まった。
その頬に純也の柔らかい手が・・・。



「大好きだから・・・ずっと」

「・・・あたしもだよ、純也」



そう言って私はにっこり笑った。
純也は軽くうなずいた。



「じゃあ・・・あたし、学校行くね」

「うん・・・。じゃあな」

「純也、バイバイ」

「バイバイ・・・」
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