もっと、ずっと。




「やばっ、もうこんな時間!!」



久しぶりの学校なのに遅れるわけにはいかないっ!!
私は足早に学校へ向かった。
先生があたしのためにだけ、授業をしてくれるらしい。
休んだ分を補うとかで・・・。


舞も道重くんもいないけど、
学校に行けるだけで満足だ。



「あー、晴れた!!」


雲が晴れて、日差しが差し込む。
青空だ。




チャリンッ



「ん?」



突然、後ろで音がした。
純也からもらったネックレスが落ちていた。
首から取れたんだろう・・・。
すごく純也のことが心配になってきた。


と、そのとき。


♪~♪~♪~


電話がなった。
“峰岸さん”からだ。
その瞬間、頭の中で嫌な予感がよぎる・・・。



ピッ



「もしもし・・・?」



声は震えて、手も震えていた。

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