もっと、ずっと。



へぇ・・・?

ちょっちょっと、待て。

純也が私のこと好き?えっ?えっ??


「おまえはどう思ってるんだ・・・?」

「・・・私は・・・」


そうか、これは告白なのか・・・。
だったらここで「好き」って言わなきゃっ!!
ここで言えなかったらおまえは女じゃないぞ!!


「私も・・・純也と同じ気持ちだよ?」

「ちゃんと言葉で」

「純也が・・・ずっと好き・・・だった」



ついに私言ったぞ~~!!!
純也も私も顔が真っ赤になった。
そして見つめ合い、純也は私にキスをした。


サーッ


カーテンから入った風が二人を包み込む。そっと唇を離した二人はくすっと笑った。



「純也、これからもよろしくねっ!」

「おう。あったりまえよっ!!」



二人は手をつないで長い廊下を歩いていった。




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