もっと、ずっと。
夏の日々
「はっ?」
「だーかーらー、つき合うことになったの。純也と」
「えっ?」
明日香は「はっ?」「えっ?」としか言わず、
璃紗ちゃんはあいかわらず本を読んでいた。
今は昼休み。
3人でお弁当。
「保健室で何があったの!?」
「いや、純也に・・・告られたっていうかなんというか・・・」
「倉本くんから?」
「うん」
璃紗ちゃんは本を閉じて私をみた。
私が「何?」って言うとまだじっとみていた。
「好きってちゃんと言えたの?」
「うっうん・・・」
「やったじゃ~ん、茜!!」
明日香のテンションが異常に高い。
明日香らしいけど・・・。
でも、本当に応援してくれたんだなっ・・・。
と、しみじみ思っていると後ろから気配を感じる。
「茜の弁当、うまそうだな~。自分で作ったのか?」
「じゅっじゅんや!!」
「なんだよ、そんなびっくりしたような声出して~」