もっと、ずっと。
純也は後ろで私たちの話を盗み聞きしていたようだ。
純也はふっと笑って見た。
「行く前から緊張してどうするんだ」
「だっだって・・・」
カッー
「おまえ、女の子みたいで可愛いなっ(笑)」
ドキッ
「元々、女だし・・・」
「ごめん、ごめん」
純也は私の髪を触りながら言った。
ふいに私は顔を背けた。
その姿にまた純也はふっと笑った。
「8月に入ったらまた日にちとか決めような」
「・・・でも、純也忙しくない?」
「バスケか?大丈夫だよ~。俺、レギュラーだけど日にちは空いてる」
「じゃあ、あたしが純也に合わせるよ。だって純也にはバスケ頑張ってもらいたいし・・・」
「茜・・・」
二人は見つめ合った。
やばい・・・近い。
「あ~あ。なんか今日いおうに暑いわね~」
「明日香!!」