もっと、ずっと。



ちょっと明日香が羨ましくなった。
私は運動おんちだからだ・・・。
何をやってもダメなことはみんなも知っている。
だから前は体育祭当日
休んでやろうとまで思った。





「100m走もやるんでしょ??・・・もうあたしだめだ・・・」

<大丈夫だよ>

<自信持って>



みんなが励ますが、
どうにか私はのれない。
とそこへ純也が汗をかきながら来た。
片手にはタオルを持っている。



「あついね、あたしお茶持ってるんだ!いる、純也?」

「・・・いらねぇ」

「何よ、せっかく最初のおいしいのあげてやろうとしたのに・・・。
いいよ、自分が飲むから」



と言ってお茶をゴクゴク飲んだ。
おいしい~ってさわやかな気持ちになっていると、
純也がいきなりそれをとって



グビグビ



「あ~~~~~!!!」

「っは~~!!!おいしいな、茜!!サンキュー」





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