もっと、ずっと。




私はコーンにぶつかりコーンを倒してしまった。
それを見てみんなは笑った。
いや、違う。
一人だけ大笑いしてる。



「純也のバカ!」



砂だらけになった私を璃紗ちゃんは砂をはらってくれた。
明日香も心配そうな顔で来た。
二人ともありがとっ><



「ほら、きれいになった!茜は100mだけだから!
それだけを一生懸命やればいいんだから!!できるよ!!」

「ありがと、明日香」

「応援してる」

「璃紗ちゃんもやるんでしょ?」

「うん」



お互い様だねって思った。
純也は何をやるんだろう?
100m走もリレーもでるのかな?
純也は今、ストレッチしている。



「倉本くん、倉本くんは何の種目でるの?」

「ん?」



明日香がストレッチ中の純也に聞いた。
純也はストレッチを終わると、
にこにこしながら言った。



「うんと・・・100mとかリレーとか綱引きとか・・・まぁいろいろだな」


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