もっと、ずっと。
そんなことを思ってると
汗をかきながら部活を終えた純也が来た。
純也の顔を見たとき、
自然と顔がにやけた。
「ずっと待たせて悪かったな」
「ううん。ぜんぜん・・・」
「そっか・・・。んじゃあ、帰るか」
「うん」
二人は手をつないで廊下を歩き、
門をでた。
たまに横を向くと「何?」って顔をされる。
もうその顔もたまらないくらいかっこいい。
「なんか、いいね。こういうの」
「え?」
「最近あんまり純也といっしょにいられなかったからさ~・・・」
「寂しかった?」
「そっそんなわけないじゃん・・・」
私はすぐ顔にでてしまうから純也にもきっと分かっただろう。
純也はしばらく顔を眺めた。
「そんな見ないでよ」
って言ってるのにまだ純也は見ている。
そしてぐっと頭を捕まれた。