もっと、ずっと。
たくさんの笑顔
体育祭前日になった。
私たちは最後の練習に取りかかっていた。
仕事のある委員会の子たちもせっせと準備をしていた。
「来年が最後の体育祭か・・・」
「そうだね」
明日香がしみじみ言う。
そうだね、明日香体育祭好きだもんね。
ごめん・・・私はあんまり好きになれないよ・・・。
「倉本くんの応援するの??」
「えっ?んまぁ・・・」
「本当に?」
璃紗ちゃんが間から割り込んできた。
純也ががんばるかぎり私だってがんばって応援しなきゃ!
「純也にタオル持っていくね」
「いってら~」
私は二人を残し純也のもとへ行った。