もっと、ずっと。



<真面目にやってくださいよ、黒崎さん。倉本くん>

「はい・・・」



二人は顔を見合わせて笑った。
本当に純也はずるいよ・・・。
あたしをこんなにドキドキさせるなんて・・・。
でもそのかわり私は信じてるんだ。
浮気してないって!



「明日がんばろうな、茜」

「うん!」




翌日_____



さんさんと日差しが照る今。
体育祭が幕を開けた。
100m走は今の競技の次。
どうしようって思ってたとき誰かが私の頭を押さえた。



「きゃっ!」

「何~声だしてんだ、茜。もしかして驚いた?」

「驚くに決まってんじゃん!バカ!」



純也は笑った。
また私からかわれた?でも、ちょっと落ちついた。
さっきまで足がガタガタしてたから。



「おまえ柄に似合わず緊張してる?」

「柄に似合わずは余計だよっ!・・・てかこけたりしたらどうしよ~」

「大丈夫だ。そんときは俺が大笑いしてやるから」



純也のいじわる~><
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