もっと、ずっと。



「純也・・・」

「だから、がんばってこいっ!」

「うん」



よ~い、ドン!



一瞬のことのようで私は無我夢中で走った。
順位は4位。・・・やっぱり。
ごめん、みんな・・・。



「よくやったぞ、茜!!!」

<うん、頑張った頑張った>



純也は私にガッツポーズをした。
みんなも私に拍手を送った。
それが嬉しくて涙がでそうになった。


「茜、やったね」

「おめでとう」

「ありがとう、ふたりとも!!」



二人はにこっと笑った。
それからは純也の出番。
綱引きに100m走、リレー。
どの競技も頑張っている姿に私は一生懸命応援した。
1位になったときは私に向かってガッツポーズ。




「なんかあっという間だったね、体育祭」

「そうだね・・・」
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