もっと、ずっと。



結局私たちの団は負けた。
だけど、純也は一生懸命がんばってすべて勝てた。
さすが、純也だね・・・って思っちゃう。



「茜、倉本くんのところ行ってきなよ?」

「いいの?」

「あたしのことなんか気にしないでよ~」



って明日香が言ったから私はすぐさま走り出した。
あるところへ私は行った。


ギィィッ


「やっぱりここにいたんだ、純也」

「俺の場所だぞ、ここは」

「いいじゃんか~、別に」



純也は屋上にいて寝そべっていた。
よっぽど疲れたのだろうか、純也は顔の上にタオルを置いている。



「寝るの?」

「おまえが来たから寝れなくなった」

「そっか・・・。負けちゃったけど楽しかったね、体育祭」

「おまえ、頑張ってたな・・・」



ドキッ



私は一瞬で顔が赤くなった。
良かった、こんな顔見られなくて・・・。



「純也もかっこよかったよ」
< 66 / 304 >

この作品をシェア

pagetop