もっと、ずっと。
結局私たちの団は負けた。
だけど、純也は一生懸命がんばってすべて勝てた。
さすが、純也だね・・・って思っちゃう。
「茜、倉本くんのところ行ってきなよ?」
「いいの?」
「あたしのことなんか気にしないでよ~」
って明日香が言ったから私はすぐさま走り出した。
あるところへ私は行った。
ギィィッ
「やっぱりここにいたんだ、純也」
「俺の場所だぞ、ここは」
「いいじゃんか~、別に」
純也は屋上にいて寝そべっていた。
よっぽど疲れたのだろうか、純也は顔の上にタオルを置いている。
「寝るの?」
「おまえが来たから寝れなくなった」
「そっか・・・。負けちゃったけど楽しかったね、体育祭」
「おまえ、頑張ってたな・・・」
ドキッ
私は一瞬で顔が赤くなった。
良かった、こんな顔見られなくて・・・。
「純也もかっこよかったよ」