もっと、ずっと。



って言ったら、ちょっと純也は黙っていた。
ふふっ。
照れてるなっ、きっと。



「俺疲れたからしばらく寝るわ」

「あたし教室に戻ってかばんしまわなくちゃ。一緒に帰れるよね?教室で待ってるから来てね」

「おう」

「じゃあ」



私は屋上からでた。
足早に教室に行き、かばんをしまう。
明日香が隣に来て



「倉本くんに会えた?」

「うん」

「今日は二人で帰るんだよね?」

「うん・・・。ごめんね、最近一緒に帰れなくて・・・」

「別にあたしも璃紗も気にしてないからいいよ。茜がいいならそれでいいし」

「ありがとう」



って本当にいい人だね、明日香。
惚れ惚れしちゃうよ。
いっつもありがとっ!って心の中で思いながらほほえんだ。
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