もっと、ずっと。
第2章「別れ」
純也side
時も過ぎ、もうすぐ茜にとっても俺にとっても大事な日がくる。
「茜、もうすぐ誕生日だよね~??」
「覚えててくれたの、明日香!?!」
そうもうすぐ茜の誕生日。
知っているように茜はキティーちゃんが大好きだ。
去年の誕生日はキティーのぬいぐるみをあげた。
「かわいい~。これ、ありがとう」
って嬉しそうに見つめる茜に俺はまた心を揺さぶられた。
でも今回は違う。
茜は俺の彼女。
やっぱペアグッズとかそういうのがいいのかな・・・。
「何ボーとしてんの、純也??」
「うわぁ!!」
「そんな驚かなくても・・・」
「いっいきなり声かけるんだからびっくりするだろ!!」
って考え事してた俺に容赦なく茜は顔を近づける。
そんな可愛い顔で見られたらてれちまうだろ・・・。
「なんか言った?」
「なんも」