ラブシチュエーションアイツが弟?
そんな中、透は意外にも表情を崩さなかった。

そして。

「小堀、勉強してるときオレの顔……やたら見てなかった?」



うぅっ。見て、ましたぁ。

「あはは、イケメンだからっ」

とりあえず、ルミが言ってたコトを、言ってみる。



そしたら透には見抜かれてたみたいで、

「ウソつくなよな。小堀のタイプがオレじゃないっつーコトぐらい、わかってっから」

そう言って、透は片手で私の前髪を、クシャって、やってきた。



「ひゃっ、ちょっとぉ。なにすんのー」

慌ててその手を払いのけようと、自分の両手で押さえた。



そしたら、


その手を、透のもう片方の手で……押さえられてしまう。


ドッキーン!!!!






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