ラブシチュエーションアイツが弟?
うわぁ、ヤバい。

心臓がっ!

一気に鼓動が早くなり、なんか顔まで真っ赤になっちゃう。



「わ……私のタイプとか、そんなの関係ないし。透は、一般的にはイケメンなんだよ!」

苦しまぎれに、またルミの言葉をそのまま引用。

「ウソつけ。今ん所、棒読みじゃん」

う……うわ、バレてるしぃ。



そんな間にも透は手を離してくれなくって、

やたら私の心臓はバクバクと激しく鳴っていた。



「でも……その顔見ると、ちょっとはオレにドキドキした?」

透は口の端を上げて、なんだか少し嬉しそう。

いや、ドキドキ越えてバクバク! なんだけどー。

「べ……別にっ」

「ふ~ん。そっか。だったら、もーちょっと刺激与えてやろっか?」



な……なにーっ!!


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