ラブシチュエーションアイツが弟?
「……めちゃくちゃ不安そーな顔してるよな」

「してないよ~だ。大丈夫、ホントにテスト自信あるから」

「へー。……テスト中、あんま手が動いてなかったような気がすんだけど」

うわ、しっかり見られてるし。

答えさっぱりわかんないし、途中から諦めて寝てたからね。

「もう、ほっといて」

プイッと、透から顔を背けた。




そしたら、透がこんなコトを言い出した。

「小堀が勉強できてないのって、親が仕事してるからだろ?」

「……え?」

「それと、オヤジに聞いたけど、小堀の親って結構ズボラみたいだし……。

毎日手伝い大変だよな」




ズボラ……。

母よりも私の方が、遥か上を行くズボラなんだけど……。

普段、私は家の手伝いをほとんどやってない。

自分の部屋の掃除さえも……。




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