ラブシチュエーションアイツが弟?
いつものように、透がチョンチョンと背中を突っついてきた。

昨日ため息ついて帰ってったけど、怒ってないみたい。

なら、いーけど。


クルリと振り返ると、透はニッと笑っていた。

おっと、意外な笑顔。

爽やかだね~。



「小堀、テストの手応えは?」

「うん、バッチリ!」

「そか、よかったな。じゃ、これ前に回して」



差し出された答案用紙を受け取り、

透が書いた答案をチラ見。



……うわ、キレイな字だな。

昨日もチラッと見たけど、あんまよく見てなかった。

グチャグチャに書きこんでる自分の字が

とてつもなくハズかしくなってくる。



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