ラブシチュエーションアイツが弟?
引っ越し業者のひとたちが家具をどんどん運び出していく。

その間、私とお母さんは家具がのけられたあとの床を拭いたりしていた。

掃除、面倒くさいけど、キレイになっていくの見ると意外に楽しいな。

なんでコレが普段できないんだろ~なっ。



「みちる~、誰か来たわよ。透くんじゃない?」

お母さんの声にぱあっと明るくなる私の顔。

いかん、コレじゃ~バレバレじゃん?




透の顔を見る前に、

顔をしかめたりして、なんとかニヤケを抑える。




「よ! みちる、久しぶり~」

え。

なんであんたらがいんの?




ウチにズカズカと入って来たのは、大和を筆頭にした

透のグループの連中だった。

ちなみに今しゃべったのは大和。



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