ラブシチュエーションアイツが弟?
「いや……。漁るってか。パイナップルの缶どこやった? って焦ったん、コッチだって。

生ゴミと、ビン・缶は別! 混ぜんなよ」



うわ。

そっか。

「ウチ、小さい缶は全部生ゴミと一緒に捨ててた……。

だってお母さんが面倒くさいからそうしろって……」

そしたら、透は「ふぅ」とため息をついた。




「よそは知らね~けど、ウチのマンション特に厳しいから。

袋に名前書くし、異物入ってるとウチのだけ残される」

「そっか。……気をつける」

「あのさ~。小堀ってさ……」

「……なに?」

「……ま、いいや。風呂入れば?」

なにそれ。

気になるっ。

透は呆れた感じでお皿を洗い続ける。





「ちょっと。なに?」

「ジコチュー……」

「え?」

「ジコチューだな。……なんか、色々わかってきた」



グサリ。

透、今頃気付いた?

って思ったけど……

ホントにそうなんだ、私。




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