ラブシチュエーションアイツが弟?
「へ~。たくさん話せた?」

「うん……まぁ。あ、透って今までお母さんと一緒に住んでたんだね。

知らなかったよー。大和は知ってた?」

「まーな。あいつそんなコトまで話したんだ?」

「そんなコトって……知らない方がヘンじゃない? あ、それにね。明日から実家に戻るみたい」

「……へぇ~」

なんだか大和は微妙な表情をしていた。

飲み終わったコーヒーカップにスプーンを入れて、クルクルとまわす。




「え、なんかおかしい?」

「いや、別に。みちるはさ、透のどこが好きなんだっけ」

なに? またその話?

「もういいでしょ~?」

「ははっ。なぁ、もしさ。透が今夜迫ってきたら……どーするよ」

「は? 迫ってきません~! 透は大和じゃないんだから、そーいうコトはしないのっ」


「わっかんねーじゃん。それにさ、好きだからそーいうコトしたいっつーか」

「だから、みんながみんな、大和みたいにエロくないのっ!」

大和の頭を軽くたたく。



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