ラブシチュエーションアイツが弟?
「や……やだぁ。気持ち悪い。さっさと帰ってくれる?」

なに言い出すんだか。

「透に頼まれてたの思い出した。この辺、案内してやってって。

ほら、昨日時間なかったし、3日間ひとりでかわいそーだって言ってたぜ」

……透が?

そんな心配までしてくれてたんだ。



優しい~。

ウルウルしてると大和にプッと吹きだされた。

「わかりやすっ! 寂しかったんだろー、透がいなくなって」

バレてるし。

「まあね。今までひとりでもヘーキだったんだけどね。突然つまんなくなっちゃった……」

「そっか。じゃ、オレ様が相手してやるよ」



えらっそーに。でもここは、お願いします……。

ホント、ヒマだから。

「じゃ、まずはここらで一番遊べる所教えて~」

大和のうしろに乗り、自転車をこいでもらう。



これが透だったら……

サイコーなのになぁ。

なんてコトを、思っていた。






< 313 / 533 >

この作品をシェア

pagetop