ラブシチュエーションアイツが弟?
「ふ~ん」

「で、そこでオレの出番じゃん。なれなれしくすんの、得意中の得意。

イケメンだし透になら、ニラまれてもいいかって思って」

「大和……やっぱり、ヘンタイ?」

「そそ。でさ、慣れたらオレには結構しゃべってくれるよーになった」

「へー」

「高校入ってもさ、透の人見知り治んなくて。あいつ、しゃべりたい相手としか必要以上にしゃべんないんだよな」

「でも……私にはちゃんと話してくれるよ? それなりに……」

「まーな」

「それに……。私のコトずっと好きでいてくれたんだよね? あれっていつから?」



私がそう言うと、大和はフッと黙ってしまった。

え、なんで?

「おい、コラ。質問に答えてよ」

大和の顔をうしろから覗きこむ。

そしたら大和は目を閉じていた。



あれ、記憶喪失?

思い出してる所だったかな。


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