ラブシチュエーションアイツが弟?
「透に悪口のつもりでみちるのイケてない所話したつもりがさ、

なんかいい風に解釈されてて。失敗したなーって思った」

「ふぅん。……だったら、それが好きってコトなんじゃないの? 私の無関心さが」

マイナス面が、誰かにとってプラスになるだなんて思わなかったよ。



「あ! そう言えば透に、『全然オレのコト見てねーもん、悲しいぐらい』みたいなコト言われたコトある」

「あの透にそこまで言わせるのは、よっぽどだな……。ホントあいつって、ひとに注目されんの嫌うからな」



そうなんだ……。

ルミも、透は私を結構見てたって言ってたし、

もしかして私ってスゴイ?

自信持っていいってコトじゃん!

なんでもプラス思考。

ニコニコしてると、大和に腕を離された。



「……みちるって、オンナじゃねーな。

オレにこんなコトされてさ、全然赤くもなってねーし」

「え……。だって、友達だもん」

私のその言葉に、大和は呆れて立ち上がった。

「……あほらし。帰るわ」


< 332 / 533 >

この作品をシェア

pagetop