ラブシチュエーションアイツが弟?
「あー……疲れた」

リビングに着くなり、ドサッとソファに身をしずめる透。

「お疲れ~。ね、聞いて、聞いて! 今日ねぇ、頑張ってお昼ご飯作ったんだよ」

「へぇ……」



あれ、反応悪いですよ?

そこ、もっと驚いてくれないと。

私がお昼ご飯作るなんて、天地がひっくり返るほどの驚愕の事実だから。

ウチのお母さんが聞いたら泣いて喜ぶよ。



透はホントに疲れたみたいで、そのまま目を閉じてしまった。

……大丈夫かな。

「気分悪いの?」

透に近付きおでこに手をやる。

熱はないみたい……。

「ん……。小堀、こっち来て」

え。

えぇっ?

透にグッと腕を引き寄せられ、寝転ぶ透の上におおい被さる形に。



きゃっ……きゃーっ!

これって、これって。




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