ラブシチュエーションアイツが弟?
明梨ちゃんに答える前に、透を見つめた。

そしたら、明梨ちゃんの前なのに、愛おしそうな瞳で見つめ返される。



ドキン!

ぎゃ、ヤバイ。その顔……。



透の手が私の頬を優しく包んだ。

体がガチガチになってきた。

もう、明梨ちゃんの質問に答えるどころじゃない。

「付き合ってる、よな?」

え……えーと。

なんでそんな確認するような言い方?

違うって言ったら、なんかとんでもないコトをされそーな予感がした。




「うん」

なんとか声を絞り出すと、明梨ちゃんが嬉しそうな声をあげた。

「そうなんだ~! ふたり、お似合いだよね。いいな、明梨も彼氏欲しいなぁ」



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