ラブシチュエーションアイツが弟?
「だろ。邪魔だからさ、明梨……帰ってくれる?」
透がゆっくり起き上がる。
その瞳は、私をさっき見つめていたのとは違う、冷たいモノだった。
……どうしたの? 透……なんか、様子がヘン。
「えーっ。帰らないよ。
ていうか、今日お兄ちゃんの所泊まるってお母さんに行って来ちゃった」
「でも帰れ。ここはお前のウチじゃない……」
透?
明梨ちゃんから見えない所で、透は私の手をギュッと握っていた。
「えー、でもお兄ちゃん。
……明梨に、そんな風に命令しないでよ」
今度は明梨ちゃんの表情が少し変わった。
なんなの、この兄妹。
ちょっと異様な雰囲気……。
神妙な面持ちのふたりを、お気楽な私はヌケた顔で見比べていた。
……チャーハン、食べようよ。
透がゆっくり起き上がる。
その瞳は、私をさっき見つめていたのとは違う、冷たいモノだった。
……どうしたの? 透……なんか、様子がヘン。
「えーっ。帰らないよ。
ていうか、今日お兄ちゃんの所泊まるってお母さんに行って来ちゃった」
「でも帰れ。ここはお前のウチじゃない……」
透?
明梨ちゃんから見えない所で、透は私の手をギュッと握っていた。
「えー、でもお兄ちゃん。
……明梨に、そんな風に命令しないでよ」
今度は明梨ちゃんの表情が少し変わった。
なんなの、この兄妹。
ちょっと異様な雰囲気……。
神妙な面持ちのふたりを、お気楽な私はヌケた顔で見比べていた。
……チャーハン、食べようよ。