ラブシチュエーションアイツが弟?
「なぁ、小堀。明梨……泊めるの反対だよな?」

「え? 私は……」

『私は別に』って言おうとしたら、透の指に力が入るのがわかった。

……どうしたの?

真剣な表情で見つめられ、透の言おうとしているコトが私にはちょっとわからない。




「お姉ちゃん……明梨はもう他人なんだって……ひどいよねっ」

突然明梨ちゃんが泣き出してしまい、思わず透の手を離してしまう。

「……泣かないでよ。いいよね、透、明梨ちゃん泊めてあげようよ」

すると透はフイッと顔を背けてしまった。

「じゃあ、オレと小堀は同じ部屋で寝るから」



……はいぃっ?

なんで、そーなる!

そしたら明梨ちゃんはクスッと笑った。

「いいよ。明梨、もうひとりで寝れるから」

そういえば明梨ちゃん、透のベッドでよく寝てたって言ってたよね。

それって……いつまでの話だったんだろう。







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