ラブシチュエーションアイツが弟?
「冗談? えへへ、そーだよねぇ」

手をつながれてるコトがハズかしくて、ニタニタ笑う私。

「でも、小堀がイヤじゃなかったら……」

「え?」

「またこないだみたいに、手ぇつないで……寝たいな」

ドッキーン!

そんな優しい顔して言わないでぇ。

私、「うん」って言っちゃいそーだよ。



真っ赤になってると、透は私をギューッと抱きしめた。

先にお風呂に入った透の香りが私に伝わってくる。

ドキドキ。

心臓が、壊れてしまいそう。

「……なぁ、お願いだから。やっぱ、一緒に寝よ」

透に耳のそばでささやかれ、私も透にしがみつく。

「うん」の代わりに、そっとうなずいた。

透と一緒に……?

でも、それって。

それって。

そういうコトになっちゃう?

イヤイヤ。まだキスもしてないしぃ。

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