ラブシチュエーションアイツが弟?
それこそホラー! 怖すぎるよ。

「飛び起きようと思ったらさ……、オレの喉に……」

「の、喉?」

そう言って、透は私の首に、そっと両手をあてがった。

ゾクッとした。

親指が喉をなぞる。

「こうやって……きた」

「……うっ」

透の親指が喉にあたって、ちょっと気持ち悪い。

「動いたら、首を……締められそうだった……」

「ま、まさかぁ?」

透の顔は真っ青で、ウソをついてるような顔には見えない。

だとしたら、本当に明梨ちゃんがそんなコトを……?

「信じられないだろ……。オレだって、ウソだと思った。

でも、明梨は本気だった」



透が私の喉にあてている手をゆっくりと離す。

「明梨ちゃん、どうしてそんなコト……」

「あいつ、ずっとオレにそうするチャンスを狙ってたみたいでさ。

同居当初はさ、1コ下のかわいい妹ができたって嬉しかった。だけど、学校でヘンな噂がたって……」







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