ラブシチュエーションアイツが弟?
そっと透の身体をベッドに横たえる。

瞬間透は、目を開いた。

「ごめん……起こしちゃった?」

「いや、大丈夫。小堀、風呂入って来いよ。……待ってる」

ドキッ。

待ってるとか、言われても。

……ねっ?

困っちゃうよ?

えへへ……。なんか、顔がゆるむ。

「じゃっ、透……寝て待っててね!」

眠たそうな目をして私を見ている透を残し、部屋を出た。




脱衣所で服を脱ぎながら、ドキドキする胸を押さえる。

うわ~、ヤバイ。

なんか透にキュンキュンするんだけど。

好き?

……好きっ!

明梨ちゃんがいるけど、ちょっと、

もーちょっと近付きたいかな~なんて……。

鏡の前にある私の顔。

……デレデレ、緩みっぱなし。










< 356 / 533 >

この作品をシェア

pagetop