ラブシチュエーションアイツが弟?
商店街までやって来て、本屋に入る。
……本を読むと落ち着く。
しばらく立ち読みしてから外に出ると。
――チリン!
ハッとうしろを振り返ると、そこに大和がいた。
「オーッス! 透、偶然だな。なんか同じシチュエーションがこないだあったぞ~?」
「同じ?」
「イヤイヤ、こっちの話。……透、ここでなにやってんのさ。みちるは?」
大和はニヤニヤしながら自転車からヒラリと降りる。
「小堀……家に置いてきた」
「てコトは、別行動か~。オレ、お前んち行って来ていい?」
「あぁ、そーだな。行ってくれた方が助かる。なにも言わずに出てきたから、家で焦ってるかも……」
メール入ってるかと思ってポケットを探ると、家にケータイを忘れて来たコトに気付いた。
あんな形でオレがいなくなってたら、小堀驚くだろうな……。マズイかな。
ひとりそんなコトを考えてると。
「透! みちるはさ、見たモノしか信じらんね~単純なイキモノだからな? 透みたく、考えるとかそーいう知恵はナイわけ。
冷たくしたんなら、謝んねーとアイツはわかんねぇよ」
大和の言う通り。それはわかってんだけど。
……本を読むと落ち着く。
しばらく立ち読みしてから外に出ると。
――チリン!
ハッとうしろを振り返ると、そこに大和がいた。
「オーッス! 透、偶然だな。なんか同じシチュエーションがこないだあったぞ~?」
「同じ?」
「イヤイヤ、こっちの話。……透、ここでなにやってんのさ。みちるは?」
大和はニヤニヤしながら自転車からヒラリと降りる。
「小堀……家に置いてきた」
「てコトは、別行動か~。オレ、お前んち行って来ていい?」
「あぁ、そーだな。行ってくれた方が助かる。なにも言わずに出てきたから、家で焦ってるかも……」
メール入ってるかと思ってポケットを探ると、家にケータイを忘れて来たコトに気付いた。
あんな形でオレがいなくなってたら、小堀驚くだろうな……。マズイかな。
ひとりそんなコトを考えてると。
「透! みちるはさ、見たモノしか信じらんね~単純なイキモノだからな? 透みたく、考えるとかそーいう知恵はナイわけ。
冷たくしたんなら、謝んねーとアイツはわかんねぇよ」
大和の言う通り。それはわかってんだけど。