ラブシチュエーションアイツが弟?
「あーあ……」

ため息がでた。大和としゃべってもなにも解決しない。

気持ちは下を向いたまんま。



「うわ、あからさまにイヤな顔すんなよな? オレはみちるを元気付けに来たってのに」

「ハイハイ、ありがとね~」

「だからさ、言ったじゃん。ちょっとしたコトで、ふたりはすぐダメんなる」

「まだダメになってないもん! 透を……信じなかった私が悪いんだよね」

信じてって言われたのに、それでもまだ明梨ちゃんの肩を持った。

大和は自分でジュースを注ぎながら、私を見る。

「んー、まぁ信じる信じない以前に、透の様子見てヘンだと思ったろ?

だったら、そういうときは黙っとくモンなの」



……そーなのかな。

だけど明梨ちゃんも、ツラそうだったから。

って、こんなコト言うからダメなんだよね。

「わかった。もう……言わない」

だけどね、なんかこんなの違う気がする。

透が明梨ちゃんを拒否するのはわかるけど、その理由をちゃんと話して欲しいし、

そのコトについて、透ときちんと話し合いたいよ。



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