ラブシチュエーションアイツが弟?
「じゃぁ……ムダにしゃべらない所。

おしゃべりじゃないし、噂好きじゃない所とか!

クラスで大和が私を例えば“マンガ女”って呼んでようが、透はそういう中に入らないでしょ?」

私がそう言ったら、透はプッと吹き出した。

「……マンガ女って、あーそういやそんなコト言ってたな。

まぁ、オレ噂とか嫌いだしな。そういう輪には入らないかな」



「でっしょー!?」

「だよね。透のそういうマジメな所が好き! 大和はマジメじゃないもん」

ほら、見つかった! よしよし、この調子。

「……まーな」

「今は全部思い出せないけど、透の素敵な所、いっぱいあるよ……」



隣にいる透の肩に、コツンと自分の肩をぶつけた。

なんだか……そうしたくなった。

< 398 / 533 >

この作品をシェア

pagetop