ラブシチュエーションアイツが弟?
「えぇっ!!」

そうなんだ? なんか普段と変わんないし、そうあっさり言われてしまうと……余計びっくりだよ。

「そんな驚くなって。これだけ一緒に過ごしてさ、こーやって隣に座って肩抱いて……付き合ってなかったら、なに?」

なに? と言われましてもー。

だって、恋人らしいコトそんなにしてないような。

いや、してるのか。夏休みの間ずっとふたりで出かけたり、こうやって透にもたれたり……。

そっか。

やってるコトは、確かに友達以上……かも。



「改めて言われると照れるな~。あっはっは!」

照れくさくて、わざとらしく笑ってみる。

透はニコニコして、そのまま前を向いてテレビを見ていた。



そーか、そーか。

私は透の彼女で、透の彼女は私……と。

ヒャハハ、気分いい~!

そのまま、またご機嫌でテレビを見ていた。






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