ラブシチュエーションアイツが弟?
「……オレ、風呂入ってくるな。小堀は、明日行きたい所見といて」

透はそのままお風呂に向かってしまう。

明らかにおかしい透の態度。




……このままにしといていいのかな。

言いたいコト言わずにガマンして、相手の出方を待つなんて、そんなの私じゃないよね。

大和は、透は相手に察知して欲しいタイプって言ってたけど

だからこそ、私が踏み込まないといけないときってあるんじゃないのかな。




「透! お風呂入らせないから」

「……へっ?」

お風呂の横の着替えるスペースで、シャツを脱ごうとしていた透の手をグイッと引っぱる。

「私に全部話してよ……。こんな透、ヤダ」

「ヤダって言われてもな……」

透はシャツを脱ぐ手を止め、私を見る。

「だって……不安になるもん。透はもしかして、私のコトが好きじゃないのかなぁ……」

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