ラブシチュエーションアイツが弟?
「……小堀に嫌われたくない」

透はそう言って、その場にしゃがみこんでしまった。




「嫌ったりしない。約束するから……」

透の手をギュっと握り、顔を覗きこんだ。

嫌うってなに?

透は……なにを私に隠してるの?




透の呼吸が荒くなってきた。

顔もまた青ざめている。




「お願い……話して? ずっと何かを抱えて、辛かったんだよね。

私も透と一緒に頑張るよ。それにね、私だって……ずっと透に嫌われると思って言ってなかったコトがある」

「…………」

「私ってね、ホントはすっごくズボラで……透に見せらんないぐらい、グータラ女なんだよ。

干物女? 透に好きになってもらって、隠したい所がいっぱいあった。だけどこの際だから……全部言う」





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