ラブシチュエーションアイツが弟?
いつもこんな感じ。

水沢は、よくわかってる。

母親が一回上がって来たら、しばらくもう上がってこないコト。

1階で物音がしてるのも聞こえてくるし、大丈夫……か。




そっと水沢の肩に手を置くと

彼女が潤んだ瞳でオレを見つめていて……

この瞬間の緊張感がたまらない。

「透は、私が……好き?」

少し不安そうな表情で、水沢が唇を震わせる。

「そりゃ……な。……毎回、聞くなよ」

「あは。うん、そーだよね」




女ってよくわからない。

付き合ってんのに、なんでそんなことをいちいち確認したいのか。

好きじゃなかったらキスなんてしねーし。





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