ラブシチュエーションアイツが弟?
長いまつげを伏せた瞼を見つめながら、ゆっくりとするキスは

何度してもドキドキして……。

だけどいつも、唇が触れるだけの軽いキス。




「透、今日は……もっと長いのがいい」

「……えっ?」

そんなコト言われても……。

と、微妙に焦るオレ。

水沢は、オレと付き合う前に先輩と付き合ってたって言うし

……もっとすごいコトやってんのかな。

オレ、もうこれでせいいっぱいなんっスけど。



扉の開け放たれた部屋の中で、

これ以上するにも限界が……。

明梨が部屋の前通らないとも限らないし。

「ねぇ。じゃあ、私から……していい?」

ドキッとした。

水沢は同学年の中でも大人っぽい方で、

色気が……尋常じゃない。








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