ラブシチュエーションアイツが弟?
「学校って方向違うだろ。電車に……」


そこまで言って、透はハッとした。


「おい、まさか……」


「あ、するど~い!さすが天才透だね。頭の回転いいよねぇ」


ニヒニヒ笑う私を見て、複雑な顔になってる。


イヤ……だよね。


わかってるよ。けど、絶対に一緒に行きたいんだ。


「悪い。オレ、帰りたい……」


ほら。そうくると思ったよ。


「ダメ!お願い!透の通った中学が見たいよー」


「いや、マジで。オレ……また、吐くかも」


透の顔が青くなるのがわかる。


けどね、そこは無神経な私。


気にしない!!!

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