ラブシチュエーションアイツが弟?
「かっ、変わるよ…。イヤなコト考える時ってさ、目に見えてる物が見えなくなって、頭の中だけで考えるよね。

実際にその場面が浮かぶわけじゃないんだけど、そのシチュエーションとか……。

けど、今日一緒に、二人でバカな思い出作っちゃおう!

あの中学=みちるが一発芸やってた場所…みたいな!」


「は?一発芸すんの?」


透が不意に、ニヤリと笑った。


お!もしや、好感触!?


「するする!何でもやっちゃう。えーっとね。取って置きのがあるんだよ。

透がみたら……ひっくり返るかも」


「……へぇ」


ホントは一発芸なんてないんだけど。


行く間に何か考えよう。


きっと、何か浮かぶはず…。


取りあえずは、透の気持ちを前向きな所に持って行かなきゃ、だよね。





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