ラブシチュエーションアイツが弟?
「ありがとな。なんか、頑張ろうって思えてきた。職員室も、行ってみようかな。

先生もさ、転校する前に結構迷惑かけたし……。心配してくれてた気がする。会ってみたい」


「うん!絶対喜んでくれるよ~。だけど、いるかどうかはわからないけどね」


部活の顧問じゃない先生は出勤してないかもしれないし。けど、きっと知ってる先生がひとりはいるはず。


「小堀……一緒に行ってくれんだよな?」


透は私の手を強めに握ってきた。


しかも、恋人つなぎ!


ギャー、倒れそう。


だけどここでそんなことに動揺してる場合じゃない。


落ち着け……今日は、透のトラウマを崩すためにここに来たんだから。


「もちろんだよ、一緒に行こっ!」


顔を見上げたらハズかしいから、ニヤニヤ顔で前を向いた。


そして、透に応えるように、ギュっと手を握り返した。











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