ラブシチュエーションアイツが弟?
透の顔を目の前にして、またキスしたいって思っちゃう。


ヘン顔やめて、キスしよーよ。


なんてね。透には、ムリなんだよね。


見とれていると、透の指が私の頬を軽くつまむ。


触られた所が熱を帯び、ドキドキしてきた。


「……あ」


「あ?なに……」


「写真、撮るって言ってたのに。いつ撮る?」


「そんなの、いつでもいーし。小堀のヘン顔を、オレの中に焼き付けたい……」


うわ、ちょ、ちょっと? そんな最悪なモノ焼き付けるのやめようよぉ。


意外と悪趣味?


いや、私を好きだっていう時点でかなりの悪趣味か!


透はそう言うと、顔をゆっくり近づけてくる。


キス!?


それならそれで、かなり嬉しい……けどっ!


ガチガチに固まって、唇も震える私の今の顔こそ、最高のヘン顔かもっ。







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